先日、横浜にある神奈川スポーツセンター様にて、
『3時間で誰でも脱力できる方法〜力を抜いて、骨を動かす〜』
というテーマでセミナーを行ってきました。
脱力セミナーは、もう何回も開催しておりますが、
3時間あれば誰でも脱力できちゃうので、毎回ご好評いただいているセミナーです。
・力学的にみた脱力できない理由。
・解剖学的にみた脱力できない理由。
・心理学的にみた脱力できない理由。
を座学で、1時間半ほどでお話させていただき、
それらを踏まえた上で、1時間半ほどかけて、
・呼吸で体を整える
・頑張らなくても、体が緩むストレッチ
・力が自然と入るのを感じる
といった形での実技を行いました。
お品書き
力は「抜く」ものではなく、「抜けてる」のが正解。
そもそもの話ですが、力は「抜く」ものではなくて、「抜けてる」のが正解です。力を抜こうと思うのは、そもそも力が入っていることが前提になっています。前提条件が間違っているんですよね。前提条件が間違っていると、正しい答えに導くことができません。
例えば、こんなやりとりがあったとします。電話で道案内です。
A「すいません、道に迷ってたどり着くことができません」
B「今どちらにいるかわかりますか?近くに何か見えますか?」
A「コンビニが見えます」
B「そしたら、すぐ近くです!そのコンビニを通り過ぎて、200mくらい進んだら、看板が見えてきます」
A「わかりました!」
…10分後。
A「すいません、たどり着けません。。」
B「あれ?先ほどのコンビニはセブンイレブンですよね?」
A「いえ、ローソンでした」
B「あー、そしたら反対です!通り過ぎてますね!すいません、戻ってください。」
みたいな会話があったとします。
この場合は「コンビニ」が、セブンイレブンか、ローソンかで前提が間違っていた。だから、たどり着くことができなかった。
これが「脱力」ならば、本来「力は抜けてる」のが正しい前提なのに、「力は入っているもの」という前提で始めてしまうと、前提が違うから、力を抜こうと思っても、力を抜くことができません。
そもそも、無意識で力が入ってしまうものを、意識して抜こうとすることに無理がある。本来、無意識で力が抜けてるのが正解なのに、力が入ってしまっていることがおかしい。おかしいということは、何か原因がある。
その原因に、
・力学的にみた脱力できない理由。
・解剖学的にみた脱力できない理由。
・心理学的にみた脱力できない理由。
などが考えられるのですが、
勝手に力が入ってしまうのであれば、勝手に力が抜けるようにすればいい。
難しく考えすぎるから、力が抜けないんです。力は抜けます。勝手に抜けます。
力が抜ける状態を作ってあげればいいんです。
これは、脱力ボジションです。脱力できる姿勢にしてあげれば勝手に力は抜けます。
↑私なんて、脱力し過ぎて、目つぶっちゃってますよ(笑)
自分の身体を感じる。心を感じる。考えないで、感じる。
考えすぎる人は、脱力できない場合が多いです。
例えば、あれこれすぐ考えて悩んじゃうような人。そんな人は眉間にシワがよっていたりします。ほら、眉間に力が入ってますよね。本来、眉間に力なんて入れなくていいんです。でも、無意識に入っちゃってるんですよね。考え過ぎて。
脱力ができないのは、筋肉の問題ではないんです。この場合は、思考の問題ですね。何か不安があったりすると、その不安に対して心と体が勝手に反応して、力が入ってしまいます。そうすると、脱力しようにもできない。自分は何に不安を感じているのか?それを理解するだけでも、すっと力が抜けたりします。体の問題は、心の問題とセットです。
呼吸で身体を整える。
禅には、「調身、調息、調心(ちょうしん、ちょうそく、ちょうしん)」という考え方があります。姿勢を整え、呼吸を整えると、心も整う。呼吸を整えれば、姿勢も整う。心も整う。心が整っていれば、姿勢も呼吸も整う。
つまり、呼吸で身体は整えられる。無駄な力が入らないようにできる。脱力できる。
↑これは、うつ伏せの呼吸で、背中の緊張を緩めることができます。
力は意図して「入れる」のではなく、自然と「入る」もの
これも前提が間違っているパターンなんですが、力は「入れる」ものと思っている方が多いのですが、力は自然と「入る」のが正解です。
日常生活で筋肉に力を入れようとして、動くことがあるでしょうか?歩く時に、いちいち大臀筋(お尻の筋肉)を意識しますか?しないですよね?意識的に動くのが不自然。考えないで動くのが自然。
筋肉で身体を動かそうと意識するから、不自然な動きになる。無駄に力が入る。赤ちゃんは無意識で動いてます。最低限の力で。野生の動物も、トップアスリートも、力んでいない。力で動こうなんてしていない。
だから、ある動作を行った時に自然と力が入るのを感じる。脱力できた状態から、身体をゆっくり動かしてみる。そうすると、「抜けてる」状態から「入る」のがわかる。
↑これは、コアの筋肉が勝手に入るのを感じてもらっているところです。
力は最低限でいい。
良い姿勢を取ろうと思って、どこかの筋肉の力を入れるのは、おかしいんです。
良い動きをしようと思って、どこかの筋肉を意識するのは、おかしいんです。
3時間あれば、誰でも力を抜ける感覚を知り、
自然と力が入り、最低限の力で動かす感覚を知ることができます。
今回も、参加者全員にご体感いただけました! (^^)
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
今後のセミナー情報
なお、11月に下記の2つのセミナーを予定しております。
詳細は、下記の画像をクリックしていただくとご確認いただけます。
11月4日(日)17時45〜19時15@市川
『呼吸で身体を整える〜呼吸という動作パターンから姿勢と動作を変える〜』
※千葉フィットネスコミュニティメンバー限定のイベントです。
11月18日(日)10時〜17時@松戸
『寝返り動作で体を整え、使いこなす〜回旋動作の基礎となる寝返りをマスターしよう〜』
また、脱力セミナーを開催して欲しいという方がいらっしゃれば、お問合せください。
全国どこでも出張いたします!
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本日もお読みいただき、ありがとうございます。
それでは、また!
心と身体の問題を整理して解決に導く
五木田穣
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岩田松雄リーダーシップスクールのインタビュー記事です。
ダイエットコンシェルジュ様から、「あなたが走っても走っても痩せない理由はコレ!運動とダイエットの関係性とは」といった内容で取材を受けましたので、私の考えをお伝えさせいただきました。
特集「~知っておきたい身体の機能~呼吸と運動の関係」において、DNS、FMSといったメソッドを中心に呼吸と運動の関係についての解説とエクササイズ監修をさせていただきました。
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