千葉から沖縄に移住したパーソナルトレーナーの五木田です。
デュアルライフを実践中。ボヘミアンな働き方をしています。
クライアントや読者の皆様からいただいた、
素朴なご質問等にお答えするQ&Aブログを更新致します。
ほとんどの方が、体脂肪計で体脂肪率を計ったことがあると思います。で、けっこー変動ありますよね?
運動前後だったり、入浴前後、食事前後、朝と夜でも違いますよね。
そんなに簡単に体脂肪は、増えたり減ったりするものなんでしょうか?
今回のご質問は、そんな素朴な疑問ですね。
結論から言いますと、
体脂肪はそんなにころころ変動するものではありません。
ころころ変わるのは、ただの誤差です。
体脂肪系の数値が変わったところで、
あなたの体脂肪は、増えてもないし減ってもいません。
(超厳密に言えば、エネルギーとして使っているので超微量に減ってはいますが)
なぜ、体脂肪率は、測るたびに、ころころ変わってしまうのか。
その理由を簡潔に説明していきましょう。
体脂肪計の仕組み
一般的に出回っている体脂肪計は、「インピーダンス式(電気抵抗式)」といって、
身体(手足)に微弱な電流を通し、電気抵抗値を測ることで体脂肪率を導きだす仕組み
になっています。
手で持つタイプのものは、右手から左手に電流を通し、
裸足で台に乗るタイプのものは、右足から左足に電気を通す、そのような仕組みになっています。
脂肪組織はほとんど水分を含みませんが(含水率20%程度)、
それ以外の組織は多くの水分を含みますので(含水率80%程度)、
よく電流を通します。
この仕組みを利用して、「測定」した電気抵抗値と、
身長、体重などの情報から、体脂肪率を「推定」しているんです。
つまり、
体脂肪計は、体脂肪率を「測定」しているわけではないんです。
体脂肪「測定」ではなく、体脂肪「推定」。
もう少し細かく解説しておくと、
脂肪が多いと、含水量が少ないので、電気抵抗値が高くなります。
逆に、脂肪が少ないと含水量が多いので、電気抵抗値は低くなります。
電気抵抗値は、電路(電気を通る経路)の長さ、太さも関係するので、
体脂肪率を推定するために、身長や体重といった形の条件なども入力して推定式の材料にするわけです。
(だから、入力させられるんです)
体脂肪計で実際に測定しているのは、電気抵抗値であり、その値は含水量によるのですが、
その手足の含水量は常に一定ではないので、数値に変動が起こるんです。
(それが、誤差の原因です)
体脂肪計で、誤差が出やすいタイミング
例えば、食後は胃腸に血液が集まるので、
その分、手足の含水量が減り、体脂肪率が高めに出る傾向があります。
運動後は、乳酸などの代謝産物などが発生し、浸透圧の関係で手足の含水量が増え、
体脂肪率は低めに出る傾向があります。
サウナに入った後に、体脂肪計で計ってみたら、体脂肪率が増えていたなんてのも、
発汗により含水量が減ったからと考えられますね。
体脂肪計は、標準的な体型に合わせて推定式を立てていますので、
標準的な体型から離れている人ほど、誤差が大きくなると言えます。
(人により四肢(手足)の長さ、太さ、形も違いますよね)
また、手足が乾燥していると、うまく電流が流れず、含水量が少ないと判断され、
体脂肪率が高めに出たりします。
(フィットネスクラブの体組成計で測る時に、アルコールで電極の部分を拭く理由の1つです)
もし、この記事をお読みの方で、1日に何回も体脂肪率を計って、
一喜一憂している人がいらっしゃれば、ご安心ください。
…良くも悪くも、
体脂肪は一日にそんなに簡単に
増えたり減ったりしませんから(笑)
その他にも色々誤差が出る要因は考えられるのですが、とりあえず、
体脂肪計はそもそもそういったものなので、
測定値をあまり細かく気にしなくてもいいかと思います。
体脂肪計で体脂肪率を測っていく時のポイント
最後に、体脂肪計を利用して体脂肪率を測っていくポイントを記載しておきましょう。
①測る時は、常に一定の条件で測りましょう。
できれば、起床時が望ましいです。起床時が難しい場合は、時間帯や、運動前後、食前後、排泄前後など、条件を一定に揃えましょう。その上で、変動をみていくことで、体脂肪率の増減をみていくことができます。
②できれば、裸で測りましょう。
服を着ていると、衣服の重さが追加されますので、数値に誤差が出やすいです。裸が難しい場合は、服の重さも一定になるよう、調整しましょう。衣服の重さを引けるタイプの体脂肪計では、きっちり衣服の重さを引くようにしましょう。
③同じ機器で測りましょう。できれば、そこそこいいやつで。
よく自宅で測ったのと、フィットネスクラブなどの別のところで測った数値が違うという人がいらっしゃいます。これは、測っている機器が違うので、数値に違いがあって当たり前です。安いものは、より誤差が大きくなりやすいので、やはりそれ相応の値段のものが望ましいと思います。安かろうは悪かろうです。
↓この辺がオススメです。
④あくまで参考程度にして、一喜一憂しないこと。
上述した通り、体脂肪計はそもそも体脂肪率を推定しているだけですし、誤差が出やすいものです。測定値そのものは、あまり信用できません。ただし、一定条件での測定値の増減の変化はそれなりに信用できますし、それを参考に自己管理していくことは大切だと思います。
それでは、まとめましょう。
・体脂肪率がころころ変わるのは、ただの誤差。
・体脂肪計が測定しているのは、電気抵抗値であって体脂肪率ではない。推定しているだけ。
・手足の含水量により、体脂肪計で測る体脂肪率は変動する。誤差があって当たり前。
・上記した体脂肪を測る時のポイントを意識して、自己管理して行きましょう。
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