クライアントや読者の皆様からいただいた
素朴なご質問にお答えするQ&Aブログを更新致します。
さて、今回のご質問はこちら。
「器具を使わずに、鍛えることはできますか?」
器具を使わずに、鍛えることは可能です。
ただし、限界があります。
それは、トレーニングの原理・原則を理解するといいかもしれません。
過負荷の原理というのがありますが、
筋力は日常生活以上の負荷をかけていかないと
鍛えることができません。
だから、まず、きつく感じない運動では筋肉を鍛えるには負荷が足りません。
だから、日常生活を過ごしているだけでは、筋力は低下していきます。
(年に0.5%〜1.0%ほど低下していくと言われています)
マシンなどの器具を使用しなくても、
可動域を大きくしたり、セット数や回数を増やすことや、
ゆっくり動かしたり(スロートレーニング)、
常に筋力が発揮される状態で動き続けたりすることで(ノンロック)、
きつくすることはできます。
が、やはり限界があります。
漸進性の原則というのがありますが、
筋トレをしていけば筋力が鍛えられるので、同じ負荷だと相対的に負荷が弱くなってしまいます。
継続的に効果を出していくならば、その時にの自分に合った負荷に増やさなければいけません。
なので、いつか必ず自体重だけで鍛えられる限界というのに到達します。
筋肉を鍛えるには、負荷が足らなくなってしまうんです。
自分の体重だけで鍛えることは可能ですが、ある時点で負荷をかけていく必要があります。
なので、結論としては、
「器具を使わないでトレーニングして鍛えるのは可能。でも、限界がある」
となります。
筋肉を鍛えたいなら、ウエイトトレーニング(負荷をかけるトレーニング)を行うことが、
最も効率良く筋肉を鍛える手段となります。
最後にもう一つ。
何のために鍛えたいの?という目的が大事です。
筋肉を鍛えるというのは、本来手段であって目的ではないはず。
手段が目的化してしまうことが多々あるように思います。
また、目的に対する手段として、筋トレをすることが適切なのか?
手段として合っているのか?と言う疑問も考えるべきかなと思います。
多くの目的の場合、筋肉を鍛えるという行為が目的に対して必要ないことが多いんですよね。
では、まとめましょう。
・器具を使わなくても、工夫をすることで、筋トレとしての効果を上げることはできる。
・ただし、限界がある。
・筋力は増えて、身体の状態は変わっていくので、その時に合った負荷をかける必要がある。
・筋肉を効率良く鍛えたかったら、ウエイトトレーニングを行うのが最も効率的で効果的である。
・筋肉を鍛えたい目的は何ですか?
お品書き
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心と身体の問題を整理して解決に導く
五木田穣
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