を、最近読みました。
その流れから、『毎日のカラダが楽になる最高の疲労回復法』を読みました。
「スタンフォード式疲れない体」は、アスレティックトレーナーの立場、
「世界の最新医学が証明した究極の疲れないカラダ」は、カイロプラクターの立場、
「毎日のカラダが楽になる最高の疲労回復法」は、循環器内科の専門医の立場で
『疲労』が共通のキーワードとして書かれた本です。
著者は、船橋にある『すぎおかクリニック』の院長である杉岡充爾先生。
昨年ご縁をいただいたこともあり、他の著書2冊も拝読させていただいております。
杉岡先生は循環器内科の専門医としての立場で「疲労」というキーワードで書かれています。
なので、当然といえば当然ですが、生理学や栄養学からの知見が多く書かれています。
立場が違えば、アプローチ法も異なるので、とても参考になります。
また、かなり最新の医学的エビデンスを集められていて、
それに基づいた説明ですので、とてもわかりやすく納得できます。
お品書き
「疲れ」とは、心身が危険な状態になっているサイン
『「疲れ」とは、心身が危険な状態になっていることを知らせるサインです。』『救急医療に携わってきた身から長年考え続け、世界の最新の研究報告を踏まえた結果、その心臓発作の発端は、隠れた「小さな疲労」なのです。』
とあります。
確かに、本来、疲れが溜まっているというのは、
単純に、身体にとってオーバーワークな状態なわけですから、
徐々に、身体が危険な状態に向かっていると言えます。
例えば、車が故障した時は、警告灯が点滅してくれて、
事前に大きな事故にならないように教えてくれます。
あなたは、警告灯が点灯している車で運転を続けますか?
→その痛み、違和感を無視しないで!私の身体は助けを求めている?
ちなみに、警告灯には、大きく分けて赤いランプと、オレンジのランプの2種類がありますが、
赤いランプが点灯している場合は、直ちに運転をやめなければならないが、
オレンジのランプの場合は、異常はあるが走行可能というような意味があります。
とにかく、サインが出ている以上は、早め早めに疲労を回復させるようにしたいところです。
”ホルモンタンク”の枯渇が、疲れの悪循環を生む
人間は、疲労やストレスが蓄積してくると、
自律神経の働きが乱れ、交感神経が緊張しやすくなります。
自律神経は、身体の血流やホルモンバランスを整えてくれるわけですが、
疲労やストレスが蓄積してくると、緊張状態が続き、
血流もホルモンバランスもどんどんと崩れていってしまいます。
疲労回復に大きな役割を担うのが、抗ストレスホルモンである「コルチゾール」。
腎臓の上に小さく乗っている副腎から分泌されます。
(杉岡先生は、”ホルモンタンク”と呼んでいます)
心身にストレスを受けると、それを除去したり、
身体のあらゆる炎症を抑えたりする作用をもつ「治療のエキスパート」がいます。
それが、「抗ストレスホルモン(コルチゾール)」です。
しかしながら、コルチゾールが分泌される量には限界があり、
心身に対するストレスが続くと、コルチゾールは大量に消費され、
ホルモンタンクが枯渇し、回復を促せなくなってしまいます。
そうなれば、ずっと疲れた状態から解放されることなく、慢性的に疲れが残る。
つまり、
疲労が蓄積している人は、ホルモンタンクが枯渇しかかっている状態ということです。
”ストレス”とどう向き合うか
現代は”ストレス社会”です。
現代人は、あらゆるストレスにさらされています。
身体的なストレスと、精神的なストレス、いろんなストレスが考えられます。
ストレスに対して、抗ストレスホルモンが働くのであれば、
いかにストレスを避けるか、減らすか、解消するかが必要になってきます。
身体に負担をかけるような食事や、生活習慣は改善していく必要があります。
食事や生活習慣を変えていくことで、心身の疲労を抑え、
”ホルモンタンク”の枯渇を防ぐことができ、疲労回復ができる身体に戻っていきます。
本来、身体には、自己治癒力が備わっているので、
それが最大限に発揮できる環境を作って行けばいいわけですね。
隠れ疲労を見つける20の問診
以下の質問に、答えてみてください。
- 肌のかゆみが出やすい
- 手のひらや指先の赤みが強い
- 深夜ほど良い仕事ができることが多い
- 最近、しみが目立つようになった
- 頭痛持ちである
- 以前は軽々持てたものも重く感じる
- くるぶしがむくむ
- 太りやすく、痩せにくい
- お風呂に入っても足先が冷える
- 昔と比べて風邪が長引きがち
- 朝、目の下が腫れている(クマがある)
- 花粉症に悩まされている
- フルーツをよく食べる
- 肩こり、首のコリがある
- 虫歯や歯槽膿漏など歯のトラブルがある
- 他人に対してイライラが増えた
- 自分の時間があまりない
- 朝一から全力で活動を開始する
- 食事のタイミングが不規則
- 職場やプライベートで人間関係に不満がある
チェックの数によって、隠れ疲労レベルがわかるそうです。
1〜5個 ⇒ 「隠れ疲労」レベル1
6〜10個 ⇒ 「隠れ疲労」レベル2
11〜15個 ⇒ 「隠れ疲労」レベル3
16〜20個 ⇒ 「隠れ疲労」レベル4
いかがでしょうか?ちなみに、私は、3つでした。
個人的には、翌朝スッキリ起きれたら、疲労は蓄積してないという判断をします。
睡眠は疲労のリセットなので、朝起きて疲れが残ってるのはおかしいですもんね。
睡眠の質も大事ですね。
『最高の疲労回復法』もオススメです!
こちらの本には、最新の医学的エビデンスに基づく
具体的な食事の方法、生活習慣に対してのアドバイスがたくさん載っています。
「隠れ疲労があるかも。。」「興味がある!」という方は、ぜひ読んでみてください。
セミナー情報
ストレスの話、交感神経の話は、こちらのセミナーでもお話します。
9月2日(日)10時〜17時
『呼吸で身体を整える~呼吸という動作パターンから姿勢と動作を変える~』
9月23日(日)13時15〜16時15
『3時間で誰でも脱力できる方法〜力を抜いて、骨を動かす〜』
こちらの本も予習として、読んできていただけると良いかもしれません。
本日もお読みいただき、ありがとうございます。
それでは、また!
心と身体の問題を整理して解決に導く
五木田穣
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ダイエットコンシェルジュ様から、「あなたが走っても走っても痩せない理由はコレ!運動とダイエットの関係性とは」といった内容で取材を受けましたので、私の考えをお伝えさせいただきました。
特集「~知っておきたい身体の機能~呼吸と運動の関係」において、DNS、FMSといったメソッドを中心に呼吸と運動の関係についての解説とエクササイズ監修をさせていただきました。
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