千葉から沖縄に移住したパーソナルトレーナーの五木田です。
デュアルライフを実践中。ボヘミアンな働き方をしています。
10月27日(日)に、メディカルトレーナー養成講習の
『スクリーニング・プログラミング』を担当してきました。
お品書き
メディカルトレーナー養成とは
合同会社Style Up様(代表 田野正洋)主催の養成コースで、2019年9月から2020年6月までの期間で行われます。
1.リハビリ目的や基礎疾患を抱えるクライアントの要望に応えられるトレーナーを育成する。
2.身体の状況に不安を抱えているクライアントが安心して身体を預けられるフィットネス環境をつくる。
という趣旨で、スタートしました。
講義は、全部で10回予定され、6人の講師がそれぞれ講義を担当します。
今回私は、第二回の『スクリーニングとプログラミング』の講義を担当させていただきました。
トレーナーの種類
実は、「トレーナー」と言っても、いろんな「トレーナー」がいます。
いろんな「トレーナー」がいるのですが、保有資格である程度分類すると大きく3つに分かれます。
①理学療法士(以下、PT)
②アスレティックトレーナー(以下、AT)
③ストレングス&コンディショニングコーチ(以下、S&C)
「トレーナー」と言っても、その「トレーナー」のバックグラウンドは何か?で違いがあります。
バックグラウンドによる「トレーナー」の分類
簡単に説明すると、
PTは、メディカルリハビリテーションと言って、体がマイナスな状態から0に戻すのが専門です。
0に戻すというのは、痛みがなくなる。日常生活に支障がない(過ごせる)状態を指します。
彼らが主に働いているのは、病院です。病院でリハビリ、運動療法をしてくれるのがPTです。
(今回の養成コース主催の田野さんは、理学療法士がバックグラウンドです)
ATは、アスレティックリハビリテーションといって、マイナスな状態から元の状態まで戻すのが専門です。
競技者であれば、競技復帰まで、一般の人であれば、快適に日常生活が過ごせるようになるまでです。
彼らは、病院で働いていたり、スポーツチームについていたり、パーソナルトレーナーとして活動していたり、様々な働き方をしている人が多いようです。
S&Cは、鍛える専門です。リハビリは専門外で、とにかく鍛える、身体能力を高める、プラスをさらにプラスにしていくのが専門です。
彼らは、スポーツチームについているか、パーソナルトレーナーとして活動しています。
※実際には、PTでATという人もいるし、ATでS&Cという人もいるし、PTでATでS&Cというすんごい人もいます。それぞれのバックグラウンドにプラスして得意とする分野があります。
五木田のバックグラウンドは?
ちなみに、私五木田のバックグラウンドは、S&Cです。元々は、ゴリゴリに鍛える専門です。
専門学校でS&C(パーソナルトレーナー)の勉強をして、
大学ではアスレティックトレーナーの勉強をしました(資格は取得していない)。
それと、大学在学中に、クリニックで理学療法士のアシスタント(アルバイト)をしていましたし、
アスレティックトレーナーとしての現場実習もしていました。
上記のトレーナーのカテゴリー分けに関してでいえば、直接ではなくても全て経験していますし、それぞれがどんな人たちか、どんなところで働いているか、何ができてできないかも把握しています。
大学卒業後には、ゴリゴリの鍛える専門のジムに入社しました。
退職後はパーソナルトレーナーとしてフィットネスクラブや公共のジムで活動し、
S&Cとして、大学の柔道部やラグビーチームなどもみていました。
勝手にメディカルトレーナーになっていた
パーソナルトレーナーとして活動していく中で、外科的疾患、内科的疾患を抱えているような方からご依頼をいただくことが多く、(専門分野ではありませんが)その都度対応してきました。特に、公共の施設では、フィットネスクラブでは受け入れてもらえないような疾患をお持ちの方が多かったんです。また、要支援や要介護認定の方もたくさんみてきましたし、高齢者の方もたくさんみてきました。
元々、ゴリゴリの鍛えることが専門でしたが、必要に駆られて、どんどんメディカル系の勉強をしてきました。月に100〜150セッションほどやっていましたが、その8割型が何かしらの疾患を抱えている方でした。結果として、専門分野はどんどん、痛みの改善、機能改善に移行してきました。
今回の、メディカルトレーナー養成のコースの講師陣で、唯一メディカル系の資格を持っていませんが、
限りなく受講者側の皆さんよりの立場で、試行錯誤してやってきての今があります。
そんな私だからこそ、お伝えできることが多いように思います。
スクリーニングとは
そんなわけで、今回の講義の内容に関して、説明しておきましょう。
スクリーニングとは?
スクリーニングとは、「ふるい」にかけることです。
例えば、腰が痛いと言われても、腰痛の原因には様々な原因が考えられるので、
1から調べていたら、キリがありません。
「腰が痛い=腰が悪い」わけではないんです。
そこで、まず「動作」という「ふるい」にかけてみると、
いくつかのカテゴリーごとに分類ができ、アプローチのとっかかりができます。
例えば、片足で立つという動きがうまくできない場合、
足関節に問題があるのか?股関節に問題があるのか?
コアに問題があるのか?重心感覚に問題があるのか?
などなど、ある程度分類ができてきます。
なぜ評価が必要か?
そこで、どこの関節の機能や構造に問題があるのかを「スクリーニング」で分類し、
具体的にどうなのかを評価するのが「アセスメント」です。
どこの関節の、どこの筋肉の機能低下、機能不全により、腰痛を引き起こしていると考えられるのか?
であれば、何をすればいいのか?の筋道が立てられるわけです。
なぜ、評価が必要か?
それは、現在地を適切に把握できなければ、目的地へと案内することは不可能だからです。
正確に現在地を把握できているからこそ、最短で、効率よく目的地へと案内することができます。
GPSが狂っているカーナビでは、目的地へと案内してもらうことはできません。
メディカルトレーナーにとって、必須のスキルが「評価」だと思います。
評価ありき。観る目ありきです。
なぜならば、痛みや障害を抱えている人に対して、
現状を把握しないままトレーニングを行うのは非常にリスクが高い行為だからです。
何ができて、できないのか?この把握はリスク管理において絶対に必要です。
痛みや障害を抱えている人に対してのアプローチは、より細やかで繊細なアプローチが必要とされます。
プログラミングとは
今回のメインは、「スクリーニング」だったのですが、
プログラミングの全体像も少しだけお話させていただきました。
評価(スクリーニング、アセスメント)に基づいて、どんなアプローチをしていくか。
どんなプログラムを行なっていくか。短期的に、長期的にどうやっていくか。
それを考えるのが、プログラミングです。
大枠で考えると、以下のようになります。
我々トレーナーは、これをやっています。
具体的な内容に関しては、次回以降の講義で学んでいくんでしょう。
1年後、皆さんがどうなってるのか楽しみですね(^^)
受講者の声
最後に、Facebookで感想をあげていただいて方の投稿をシェアさせていただきます。
受講者の皆さん、主催の田野さん、ありがとうございました!次回も頑張ってください!
次回の千葉出張予定
さて、次回の千葉出張は、11月15日(金)〜18日(月)の滞在予定です。
予約状況などは、こちらのページから確認できます。
月に1回の機会ですので、ご希望の方はご連絡ください。
それでは、またやーさい!
那覇市内の自宅より
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