千葉のパーソナルトレーナー五木田です。
本日は、千葉県高等学校教育研究会保健体育部会第5・6地区合同研修会にお招きいただきまして、「痛みを発生させない動作獲得のためのアプローチ」といった演題で講演をさせていただいてきました。
私も、元々は学校の先生を目指していたのもあり、こういった形で学校の先生方と交流を持てたのは、感慨深いものがあったんです。
まず、そんな想いを、記します。
その後に、痛みはなぜ起こるのか?
改善するためには、何をすればいいのかを記します。
今回、ちょっと長めですが、よろしくお付き合いください。
■なぜ、教員じゃなくてトレーナーになったのか?
それは、教育実習中の出来事でした。
私の母校は、教育実習中に文化祭と体育祭があるのですが、
その体育祭で、受け持っていたクラスの陸上部の生徒が肉離れを起こしたのです。
その子は、インターハイにも出場するような優秀な選手。この後に国体も控えていました。
今ここで適切な処置をするかしないかで、回復具合も変わる。
将来を考えても、今ここで適切な処置を施す必要があるのは間違いない。
私自身も、高校時代に怪我をし、適切な処置ができず、苦労した経験から、こういった生徒のサポートをしたい。そう考えていました。
大学では、アスレティックトレーナー専攻でしたから、その現場で、適切なRICE処置をできるのはおそらく自分。そう考えて、すぐに駆けつけました。
その時、指導教官から呼び戻されました。
「何をやってるんだ」
「持ち場に戻れ」
「その仕事は、養護教諭の先生の仕事であって、お前の仕事ではない」
…納得の出来ない怒りと憤りがこみあげてきましたが、、その通りなんです。
私は、保健体育の教育実習生としてその場にいるのであって、アスレティックトレーナーとして、そこにいるのではありませんでした。
たまたまアスレティックトレーナーの知識がある保健体育の教育実習生に過ぎないわけです。
そして、組織の中では、自分の決められた役割がある。
その役割を放棄することは、周りの人に迷惑をかけるだけ。
憤りは隠せませんでしたが、それをすぐに理解し、泣く泣く持ち場へと戻りました。。
そして、その日の体育祭の打ち上げの席で、指導教官から、
「お前のやりたいことは分かる。気持ちも分かる。でも、それは残念ながら、保健体育の教員の仕事ではないんだ」
そう仰っていただき、私が本当にやりたかったのは、教員になりたかったのではなく、トレーナーという立場で生徒と向き合いたかったのだと気づくことができました。
そして、教員への道ではなく、トレーナーへの道を追求しようと心に決めました。
■立場は違えど、想いは変わらない。
さらにそのあと、アスレティックトレーナーではなく、ストレングス&コンディショニングコーチ、パーソナルトレーナーとして活動するに至っています。
怪我をしてからの処置をするのでなく、そもそも怪我をしない身体づくりをしたい。
試合で結果の出せるトレーニングを提供したい。
自分自身がそうであったからですが、そう考えました。
その後、パーソナルで中学生や高校生をみたり、大学の柔道部をみたりはしていますが、中学や高校の教育現場に直接トレーナーとして携わる機会もなく、現在に至っていました。
しかしながら、今回、保健体育の先生方に対してお話しさせていただくことで、その先にいる生徒と向き合うことができたのではないかと感じています。
■今回お伝えしたこと。
①痛み(怪我)はなぜ起こるのか?
②効率的な動作とは何か?
③アプローチ方法の実際
の3点です。
膝が痛くなるのには、膝が痛くなる理由、原因があります。
どんなに良い車に乗っても、運転の仕方が悪かったり、メンテナンスをしなければ、壊れてしまうように、
自分の身体も使い方(動かし方)が悪かったり、メンテナンスをしなければ壊れてしまいます。
まず、本来の身体の機能を考える。
各関節には、それぞれにstability(安定性)、mobility(可動性)といった求められる機能に優位性があります。
まずは、可動性が必要な関節は、可動性がしっかりあるのか。
安定性が必要な関節は、安定性がしっかりあるのか。
を考えなければなりません。
例えば、両腕をバンザイしてみてください。
しましたか?
してみてくださいね。
両腕を頭上までバンザイした時に、腰が反ってしまっていませんか?
そんなあなたは、胸椎の可動性がないがために、代償的に腰椎を動かすことで、バンザイをしてしまっています。
腰は、本当はあまり動いて欲しくないのに、動いてしまっているんです。
そうなると、腰は無駄に動いていることになり、負担がかかります。
そして痛みが出る。。
それが、腰痛の一つの原因だったりします。
本来必要がない余計な動き、不適切な動き、どうにか動作を完了させようとしてしまう動きのことを代償動作といいます。
代償動作が出ると、関節に不適切な負荷がかかるので、関節の負担が増え、痛みが出ます。
つまり、運動をして、身体を動かすことによって出る痛みを、根本的に解決するには、
代償動作をなくし、適切な動作ができるようにする必要があります。
あなたの動きは、キレイですか?
気持ち良く身体は動いてますか?
無理に動かしていませんか?
そんなことをお伝えし、感じてもらいながら、動作を修正するエクササイズ(コレクティブエクササイズ)として、こんなエクササイズをウォーミングアップの時にするといいですよー。
といった感じで、お話させていただきました☆
今回の内容が、参加してくださった先生方の生徒達のためになるのであれば、
これ以上の喜びはありません(^^)
それでは、また(^^)
パーソナルトレーナー
五木田穣
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ダイエットコンシェルジュ様から、「あなたが走っても走っても痩せない理由はコレ!運動とダイエットの関係性とは」といった内容で取材を受けましたので、私の考えをお伝えさせいただきました。
特集「~知っておきたい身体の機能~呼吸と運動の関係」において、DNS、FMSといったメソッドを中心に呼吸と運動の関係についての解説とエクササイズ監修をさせていただきました。
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