人は、曖昧な話を、曖昧に話していることが多いです。
例えば
Aさん「軸が大事だよね」
Bさん「大事ですよね～」
と言う会話があったとしましょう。
ここに違和感を感じませんか？感じないなら、要注意ですよ。
「軸」ってなんですか？何の「軸」ですか？
「軸」ってどこの軸ですか？で、どう大事なんですか？
AさんとBさんの考える「軸」が一緒とは限りません。
会話をする際には「軸」という言葉の定義付けをまず共有しないと、会話が成立しません。
そもそも「軸」という言葉を聞いたことがない可能性すらあります。
定義付けをせずに会話をすると、お互いが曖昧な理解のまま、曖昧に満足して会話が終わったり、
曖昧な理解でお互いに誤解してしまったりすることが起こりえます。
例えば、ゴルフのコーチが「軸を意識してください」と言ったとして、
生徒側は「はい、わかりました」でやっていたりする。
いやいや、軸って何ですか？本当に分かってます？
よくわかっていないのに、分かったつもりでやっていて、
結局全然上達しないなんてことが起こり得る。
その場合、コーチに「軸ってなんですか？」という質問を最初にするべきです。
そうでなければ、よくわかっていないものをどう意識することができるんでしょうか？
曖昧な理解のまま、曖昧にやっているから、明確な効果がでないんです。
もし、でたとすれば、それはたまたまであって、再現性はものすごく低いです。
他の人に同じようにうまく行くとは限りません
例えば「コアが大事」というのも、
「コア」ってどこを指してるんですか？コアのどの機能を大事と言ってるんですか？
どう大事なんですか？そもそもこの人のバックグラウンドは何ですか？
ヨガ？ピラティス？ボディビルダー？古武術の人？研究者？
その人がどんな人で、なんのつもりで言っているのかで、全然意味合いが変わってきます。
共通言語のようで、実は共有できていない、共通認識を持てていない。
そんなことが多々起こりえます。
例えば「海」という言葉を聞いて、どんな景色が浮かぶでしょうか？
ハワイの海ですか？沖縄の海ですか？東京湾ですか？日本海ですか？真冬の海ですか？
その人の生まれ育った環境や、今までの経験などで、全然認識が変わってくる。
そもそも「海」を見たことがないかもしれない。
だから相手が
「どういう定義でその言葉を使っているのか」
「本当に理解してくれているのか」
を考えることが大切です。
普段、曖昧な会話しちゃってませんか？曖昧な説明しちゃってませんか？
分かったつもりになってませんか？分かってもらってるつもりになってませんか？
会話が成立しないなと感じたことはないですか？
会話が成立してなかったかもしれないと思う経験はありませんか？
人はお互いのことを大して分かっていないものです。
だからこそ、お互いに理解しようとする、歩み寄りの姿勢が大切だと思います。
そんなわけで、私は、話を聴いた上で、
「それってこういう認識で合っていますか？」
と認識がずれないように、確認するようにしています。
本日もお読みいただき、ありがとうございます。
それでは、また。
心と身体の問題を整理して解決に導く
五木田穣
お品書き
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・物事の認識の仕方は、人それぞれ全然違う。だから、、
・人は、人の話を聴いていない。
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・人はそれぞれ主観が異なる。事実と解釈を分けて考える。
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