キレイな姿勢と動けるカラダづくり専門の
千葉のパーソナルトレーナー五木田です。
「体脂肪なんていらない!」と考えている方は多いかもしれませんが、
もし本当に体脂肪が必要がないものならば、そもそも存在していないはず。
なぜ体脂肪がつくのか、なぜ必要なのかを理解すれば、
どうやったら落とせるかも理解しやすい。
というわけで、昨日は体脂肪の役割について説明しましたので、
今日は、それに基づいた体脂肪の落とし方についての考察です。
→体脂肪の役割から体脂肪を落とす方法を考えてみる~体脂肪の役割編~
体脂肪の役割は、主に下記の5つでした。
①エネルギーの貯蔵庫
②保温作用
③クッション作用
④女性らしくあるためのもの
⑤内分泌器官
それぞれの役割から、どうしたら落としやすいか、
つきにくいかを考えてみたいと思います。
①エネルギーの貯蔵庫
→エネルギーを余分に取らない。貯まったら使ってしまう。
体脂肪が増えてしまったという場合は、
必要以上にエネルギーを摂りすぎた(食べ過ぎた)から
増えてしまったと考えられます。
単純に、体脂肪がエネルギーとして蓄えられるのであれば、
余るほどエネルギーをとらないようにするだけです。
※単純にkcalを抑えれば良いというわけではない。
余分に摂ってしまったから、
余った分は、いざという時のために身体に貯めておこうとする。
であれば、貯めこんでしまった分は、運動して使ってしまいましょう。
エネルギーをどんどん使っていけば(kcalを消費すれば)、
身体に蓄えられた体脂肪をエネルギーとして、どんどん使っていきます。
ただし、体脂肪として貯蔵をするのは、
飢餓状態を防ぐための防衛反応と考えると、
減らすのは簡単なことではありません。
体脂肪を貯めこまないように食生活を改善すること。
体脂肪は簡単には(すぐには)落ちないと知ることです。
根気よく、長期的に戦略を立てて、行動に起こすことが大切となってきます。
②保温作用
→熱を生み出す、冷やさない 。
体脂肪が保温のためにあるならば、体温が高い状態を維持できていればいい。
であれば、どんどん熱を生み出していきましょう(kcalを消費する)。
特に熱を生み出している器官が「筋肉」です。
筋肉量が多い方は、薄着の傾向が高いですが、
筋肉がどんどん熱を生み出しているからと考えることができます。
これに対しては、筋トレが有効です。
※ただし、ただやればいいというわけではない。
また、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動。
これは、全身の筋肉を動かしながら、
kcalを消費している(エネルギーを使って、熱を生み出している)ので、
体温(筋温)が上がりやすいです。
※これもただやればいいというわけでもない。
血流がよくなると、血液が血管を流れる時に、
血管壁との摩擦熱で熱が生まれますので、
徐々に身体の内側から体温が上がってくるのが感じられると思います。
感覚的に、動けば暑くなり汗をかくので体温があがる
というのはなんとなく分かると思います。
暑くなると、上着を脱ぎたくなるかと思いますが、
体脂肪はジャケットを1枚着こんでいるようなもので、
体温があがってくれば、ジャケットがいらなくなり、
体脂肪は落ちやすいと考えることができます。
また、根本的に体温を上げるには、基礎代謝を高めることが重要になりますが、
基礎代謝に1番関連するのは内臓の機能ですので、
内臓の機能を低下させない、高めるようにするための
アプローチも必要になってきます。
これは、自律神経の働きを整えるとともに、
内臓の負担にならないようなものを食べないようにするなどの対策が必要です。
そして、身体を冷やさないようにすること。
ヒトは恒温動物(体温を一定に保つ)ですから、
体温が下がらないように保温作用のある体脂肪を蓄えます。
冷房などで身体を冷やしすぎないようにすること、
日頃からよく身体を動かすようにするといいでしょう。
③クッション作用
→骨と筋肉を鍛えよう。
身体は、まず骨があり、その上に筋肉があり、さらにその上に体脂肪があります。
体脂肪は、骨と筋肉、内臓を外部からの衝撃から守るためについています。
であれば、骨と筋肉を強くすればいいということになりますので、
筋トレが有効になります。
※ただやればいいというわけではない。←しつこい(笑)
④女性らしくあるためのもの
→月経周期を考慮しよう。
これは、落とし方というわけではありませんが、
女性は女性らしくあるために体脂肪が必要なので、
そもそも体脂肪は落ちづらいです。
男性に比べると、体脂肪率は女性の方が高いですよね。
女性ホルモンの材料は、脂肪(コレステロール)ですから、
絶対的に、女性が女性らしくあるためには、体脂肪は必要になります。
女性は、女性ホルモンの分泌が高まる時期(月経前)は、体脂肪は落ちづらくなります。
ここでどんなに頑張っても落ちないものは落ちませんので、
ここは割り切って、あまり気にしないようにしましょう。
月経が終わったら、体脂肪が落ちやすくなるので、ここで頑張る。
女性が体脂肪を落とそうとするには、メリハリが必要です。
基本的に、妊娠・出産する女性は、胎児を生み、育てるために
エネルギーとして体脂肪を貯蔵しようとします。
また、胎児を守るためにクッション作用・保温作用として、
臀部や下腹部などの骨盤周辺にはどうしても体脂肪はつきやすく、
落ちづらいと考えられます。
⑤内分泌器官
→体脂肪は必要なもの。
これも落とし方というわけではありませんが、
脂肪細胞は内分泌器官でもあり、
様々なホルモンを分泌していることが分かっています。
身体に有効な働きをするホルモン(アディポネクチンとレプチン)は、
脂肪細胞が小さい時に良く分泌されることが分かっており、
血圧、中性脂肪、血糖値を下げる働きがあり、
動脈硬化の予防改善、心筋梗塞、脳梗塞などのリスクの軽減になります。
逆に、脂肪細胞が増えすぎると分泌量が減ることも分かっていますので、
過度に脂肪がつきすぎると、これらの病気が発症しやすくなると言えます。
また、脂肪細胞からは身体に有害なホルモンも分泌されますが、
血圧が上がったり、血栓ができやすくなったり、
動脈硬化、糖尿病を進行させやすくなります。
有害なホルモンは、脂肪細胞が多くなると分泌が高まることも分かっていますので、
やはり過度に脂肪がつきすぎると、身体にとって良いことはありません。
過度に体脂肪を貯め込まないように、日常の食生活から気をつけていきましょう。
さて、今回書いたのは、ごくごく基本的な内容となります。
これらを踏まえてアクションプランを練り、
実際にアクションを起こしていくわけですが、
人それぞれ、性別も年代も生活スタイルも食生活も運動習慣も、
その他色々、千差万別ですので、
それぞれに何が一番必要かを見極めていく必要があります。
少しでもこういう情報、知識を持つようになると、
日常の意識も変わり、行動が変わり、習慣が変わってきます。
結局は、習慣が身体を作っています。
習慣を変えようとすること。
そのためには、まず知ること。
で、あとは自分がどんな行動を取っていくかだと思います。
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それでは、また!
パーソナルトレーナー
五木田穣
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ダイエットコンシェルジュ様から、「あなたが走っても走っても痩せない理由はコレ!運動とダイエットの関係性とは」といった内容で取材を受けましたので、私の考えをお伝えさせいただきました。
特集「~知っておきたい身体の機能~呼吸と運動の関係」において、DNS、FMSといったメソッドを中心に呼吸と運動の関係についての解説とエクササイズ監修をさせていただきました。
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